【Fukushima50】元幹部自衛官が鑑賞して思うこと

書評

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Fukushima50

2020年3月6日に公開された日本映画

門田隆将著の書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作としている。

現在(2021年7月)、アマゾンプライムビデオにて鑑賞可能

 

東日本大震災当時、私は関東に住んでいました。

福島第一原発が水素爆発した時はリアルタイムでテレビを見ていました。

今でも強烈に覚えています。

その後計画停電も経験しました。

絶対に忘れてはならない出来事です。

 

鑑賞し終わって元幹部自衛官として感じることがありました。

それは、「現場を信じれない司令部」

馬鹿な大将、敵より怖いということです。

菅元総理が現場を一切考えず「突然」現場に行って急かすだけ急かして現場を混乱させる。

パフォーマンスと言わざるを得ない作戦に自衛官や現場社員に命をかけさせる。

日本独自で解決するとアメリカからの協力を拒否

東電本部は現場のことを考えず本邸の言いなり、理論だけぶちかまし現場の状況は無視。

本邸は現場を知らず錯綜する情報のみを頼りに意味不明な命令を指示

本邸、本部の思惑が入り混じり意味不明な指示、命令で現場は大混乱

司令部の現場を顧みない決断の数々が福島第一原発事故を起こした「人災」であることも確かです。

アメリカ軍の会議の描写が出てくのですが、やはり実戦を経験しているだけあって危機管理も一流

日本政府は20キロ圏内を警戒区域として設定

しかし、アメリカ軍は50kmから80km圏内を警戒区域に設定

「世界で唯一の被爆国だと自覚していればもっと危機感を持つだろう」という言葉は印象的です。

敗戦国であり唯一の被爆国という自覚がない。

戦争や原子力といった都合の悪いことは棚上げするご都合主義

そして、10年もすれば無かったかのように風化していく。

本当に過去の事件、事故の教訓は生かされているのだろうか。

目を逸らしているだけではないのだろうか。

元幹部自衛官としてはこれが「戦争」だったら、と仮定して鑑賞すると現場を知らない政治家に部下の命は預けられないと感じますね。

所長や現場で戦った方々には感謝の念しかありません。

上に立つものは責任を持って現場に適合した指示命令を出す覚悟が必要です。

当時の所長吉田昌郎氏は原子炉を冷やすため現場の判断で海水を注入

しかし海水注入を知らされていない菅元総理が海水注入による再臨界の可能性について会議で触れ

官邸の了承を得ずに海水注入を開始したことを問題視した東京電力の連絡役だった武黒一郎は

吉田氏に対して「おまえ、うるせぇ!官邸がもうグチグチ言ってんだよ!」と海水注入の中止を要請

吉田氏は命令を受領したが独断で続行を決意し注水を継続させた。

もし、この判断がなければ事故はもっとひどいものになっていた可能性があります。

 

自衛隊も劇中に登場します。

彼らも命をかけて日本を守ってくれました。

本当に感謝の念しかありません。

 

日本の特殊部隊創設者

陸上自衛隊の特殊作戦群 元群長 荒谷卓

海上自衛隊の特別警備隊 元隊長 伊藤祐靖

両名は特殊部隊を創設したのち自衛隊を途中で退職しています。

理由は「日本は本気で国を守ろうとしていない」

お二人が執筆した本は日本人が忘れている「国を守ること」について深く考えさせられます。

そして、現場を信じる大切さについても触れています。

興味のある方は読んでみてください。

日本人が忘れている何かを目覚めさせてくれます。

実話を元にした【Fukushima50】

後世に伝えるべき映画です。

コメント

  1. たむ より:

    是非拝見させて頂きます。

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